“KFCが日本に1号店を出店したのは1970年11月21日。 外食ビジネスはまだ「産業」として認められる過程の黎明期であり、「フライドチキン」という言葉も日常生活のなかに無ければ、「骨つきの鶏」を「手で」食 べるというスタイルも日本にはありませんでしたし、また、1号店を出店したのが、商いに堅実な土地柄の名古屋でしたので、容易には認知されず、実は日本の KFCは大変に困難なスタートでした。 しかし、1970年は大阪で万国博覧会が開催され、高度成長とあいまって、時代は一気に欧米化を志向した時期でもありました。特に「アメリカ文化」は、おしゃれでファッショナブルで時代の先端をいくものとして、ライフスタイル全般に急速に取り入れられました。 このような背景のなか、1971年4月には神戸に4号店を、7月には東京1号店である 5号店を青山に出店、KFCは「いままで知らなかったおいしさ」、「おしゃれな食べ物」、「カッコいいお店」として、若者を中心に一気に、人気のお店となっていき ました。 ある日、日本に住む外国人の方が青山店で「日本ではターキーが手に入らないので、 KFCのチキンでクリスマスを祝おうと思う」とおっしゃって来店されました。これにヒントを得た営業担当者が『クリスマスにはケンタッキー』を広くアピールしようと考えたのです。 そうして、初のクリスマスキャンペーンは1974年12月1日に開始、以降、KF Cでは毎年全店でクリスマスキャンペーンを実施しています。 日本のクリスマスは、宗教的な色彩からは少し離れ、どちらかというと、楽しく、あるいはロマンティックに過ごす行事の一つ、生活を彩る催しとして広がってきたようです。 これが1960年代半ば頃からだと思われますが、子ども達を中心に家族が集まって欧米 風の食卓や飾り付けを楽しむというクリスマスの過ごし方が徐々に定着しつつあった ところに、KFCがおすすめする『クリスマスにはケンタッキー』が、まさにぴったりとあてはまったということでしょう。 こうしてKFCのチキンは、「特別な日」、「欧米風のおしゃれな日」、「子どもを喜ばせる日」・・・といった時の“特別なごちそう”として、広くお求めいただくようになりました。 やがて日本では「クリスマスはチキン」という風習が根付き、欧米からみると不思議な常識が定着することになったのです。”
— ケンタッキーフライドチキン|「Q&A」よくあるお問い合わせ (via nakano)




